【筋トレ&ダイエット】明大前パーソナルトレーナー佐藤公治 

ボディメイク・ダイエット・腰痛肩こり予防など。世田谷区「ティップネス明大前」&24時間ジム パーソナルトレーナー佐藤公治のブログ

【広背筋(背中)上部・下部の鍛え方】チンニング

チンニング(懸垂)はバーにぶら下がって上体を引き上げることにより、広背筋(背中、わきの下の筋肉)や僧帽筋中部(背中の上部・中央)、上腕二頭筋(力こぶ)などを鍛えることができます。

 

チンニングのやり方

①背中の上部を鍛える場合

・肩幅より広めに、順手でバー(鉄棒)を握ってぶら下がります。

・ヒジを肩関節がきつくない程度に軽く曲げ、広背筋(わきの下の筋肉)をストレッチします。

・息を吸って体幹に力を入れ、ヒジを外側に張り出し、背中を軽く弓なりにして体を上げていきます。

・あごがバーと同じ高さか、やや上にくるところまで上げ、背中の筋肉を引き締めます。

・息を吐いて広背筋をストレッチするよう、ゆっくりと体を下ろし、繰り返します。

 

②背中の下部を鍛える場合

・バーを肩幅より狭めにして、逆手で握ります。

・①と同様にして体を引き上げていき、繰り返します。

 

チンニングで鍛えられる筋肉

①では、肩関節を内転する(上方に挙げた腕を、横から下へ引く)ことで、主に広背筋(わきの下)の上部・大円筋(腕の付け根)が、補助的に大胸筋の下部・烏口腕筋(胸側・腕の付け根)・肩甲下筋(肩甲骨の内側)・上腕二頭筋短頭(力こぶの内側)・上腕三頭筋長頭(二の腕の上部)が鍛えられます。

 

また、肩甲骨が内転する(背中側で引き寄せる)ことで、主に菱形筋(肩甲骨の間)と小胸筋(胸の奥)が働きます。

 

②では、肩関節を伸展する(上方に挙げた腕を、前方から後ろへ引く)ことで主に広背筋下部と大胸筋下部・大円筋が鍛えられます。

 

また、ヒジ関節を屈曲する(曲げる)ことで、上腕二頭筋(力こぶ)・上腕筋(二頭筋の奥)・腕橈骨筋(前腕の外側)が鍛えられます。

 

その他、肩甲骨を内転することで、僧帽筋(首から背中の上部・中央)・菱形筋・小胸筋が働きます。

 

チンニングの効果

①では、背中の上部の広がりをつくり、逆三角形の上半身をつくるのに役立ちます。

②では、背中下部の厚みをつけ、腕を太くする効果があります。

また、背筋が伸ばされることで姿勢を良くし、背中全般が鍛えられることで代謝(エネルギー消費の割合)を高め、シェイプアップの効果も期待できます。

スポーツではクライミング体操競技で体を引き上げる、また日常でも床の荷物を持ち上げる・物を引っ張るなどの動作に役立ちます。

 

まとめ

チンニング(懸垂)はバーにぶら下がって上体を引き上げることにより、広背筋(背中、わきの下の筋肉)や僧帽筋中部(背中の上部・中央)、上腕二頭筋(力こぶ)などを鍛えることができます。

・背中上部の幅を広げる場合は、肩関節がきつくならない程度に手幅をできるだけ広くすると、広背筋上部と大円筋にかかる負荷が大きくなります。

・逆に、手幅を狭くすると広背筋下部と上腕二頭筋にかかる負荷が大きくなり、この部分の厚みをつける効果的です。

チンニングは、自分の体を引き上げなければならないので、非常に強度の高いエクササイズになります。

・初心者や女性の方は、マシンで行うラットプルダウンだと容易に負荷の調節が行えます。また、上体を前傾してバーベルやダンベルを引くロウ種目も、(チンニングと角度が異なりますが)広背筋の筋力や筋肉をつけるのに効果的です。