60~70年代、アーノルドシュワルツェネッガーがボディビルダーだった頃は、チンニング(懸垂)やマシンで行うラットプルダウンといえば、ワイドグリップで行う(首の後ろにバーがくる)ビハインドネック種目が主流だったそうです。
(肩関節を内転する:頭上に挙げた腕を横から引く動きで、広背筋上部や大円筋:背中側の腕の付け根の辺りが鍛えられ、上背部の幅をつけるのに効果的です)
ただしシュワルツェネッガーは、早くからバーが胸の前にくるフロントチンニングや、手幅を狭めたニュートラル(手のひらを向き合わせる)やリバースグリップ(逆手)も取り入れてそうです。
(現在では、ワイドグリップによるフロントチンニングかプルダウンのほうが、広背筋全体により効果的であることが知られています。
また手幅を狭めたナロウグリップだと、腰に近い広背筋下部や上腕筋・上腕二頭筋:力こぶの筋肉の関与も大きくなります。
今では背中のエクササイズ用に、さまざまな長さのバーを備えているジムが多くあります。
ビハインドネック種目は、動きによっては首や肩を痛める可能性もありますが、頭のところが空いているチンニングバーやマシンを備えているジムもあります)
また背中を引き締めるポイントとして、「体を(バーにつくまで)完全に引き上げる」ことを挙げています。
最上部で一瞬静止して、背中にさらに力を入れることで、肩甲骨の周辺をより引き締めることができます。
(ただし、チンニングの場合は相当な筋力が必要になるので、マシンによるラットプルダウンか前方から後ろへ引くロウ種目で代替することがおすすめです)
背中の筋肉が鍛えられていると姿勢が良くなり、また代謝(エネルギーを消費する割合)も上がって、太りにくい体をつくるのに役立ちます。
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