【筋トレ&ストレッチ】パーソナルトレーナー佐藤公治 

NSCA認定パーソナルトレーナー、日本ストレッチング協会認定ストレッチングインストラクター。92年よりジム指導、自身も体脂肪率5%のダイエット経験があります。

【三角筋(肩)の筋トレ】ダンベルプレス

ダンベルプレスは頭上にダンベルを挙げることで、主に三角筋(肩の筋肉)や上腕三頭筋(上腕の裏側、二の腕)を鍛えることができます。

 

ダンベルプレスのやり方

ダンベルプレスは立っても座っても行えますが、背もたれのついたベンチを利用すると腰への負担が軽減でき、三角筋に集中して負荷をかけることができます。

・ベンチの背もたれを垂直からやや後方へ倒した位置にセットし、足を開いて座ります。

・両手にダンベルを持ってヒザの上に乗せ、背もたれに寄りかかりながらヒザを上げ、ダンベルを耳の横にくるくらいの高さに持ち上げます。

・両手を肩幅より少し広めに、手のひらを前方(やや内側)に向け、ヒジを外側へ開いて下に向けます。

・息を吸って、肩を後ろに引いて胸を張り、背筋を伸ばして体幹に力を入れます。

・息を吐きながら、ダンベルを頭上・肩の上にくるように直線的に挙げていきます。

・頭上でダンベル同士を近づけ、ヒジが伸び切る手前で一瞬静止し、肩を軽く引き締めるようにして力を入れます。

・息を吸ってゆっくりとダンベルを下ろしていき、繰り返します。

 

ダンベルプレスで鍛えられる筋肉

 



肩の関節を屈曲・外転する(腕を横から頭上へ挙げる)ことで、三角筋(とくに前部と中部:側面)を鍛えることができます。

(肩関節を覆う筋肉である三角筋は、鎖骨部・肩峰部・肩甲棘部⦅前部・中部・後部⦆の3つの筋頭で構成されています)

また、棘上筋(肩の深部)が動作を補助するのに働きます。

背中側では、肩甲骨が上方へ回旋する(回って、上がる)ことで、主に僧帽筋上部・下部(首の付け根から背中の上部)が働きます。

また、周辺の前鋸筋(ろっ骨の外側、わきの下)・肩甲挙筋(首の横、僧帽筋の深部)・菱形筋(僧帽筋の深部)も動作を補助するのに働きます。

さらに動作の終盤で、ヒジの関節を伸ばすことで、上腕三頭筋(上腕の裏側、二の腕の筋肉)も鍛えることができます。

 

ダンベルプレスの効果

ボディメイクでは、肩の側面や前部が鍛えられることで、逆三角形の上半身の起点をつくることができます。

また、上腕の裏側や背中の上部が刺激されることで、二の腕の引き締めや姿勢の改善の効果も期待できます。

スポーツでは体操やヨガで体を支える・球技で腕を上げてトスやディフェンス・ボールを投げる・格闘技で押したり突いたりする動作などに役立ちます。

 

まとめ

ダンベルプレスは、ダンベルを頭上に挙げることで、主に三角筋(肩の筋肉、とくに前側と側面)や上腕三頭筋(上腕の裏側、二の腕)が鍛えられます。

ダンベルを頭上に挙げたとき、ダンベル同士を近づけることで動作の範囲が広がり、三角筋や肩甲骨周辺の筋肉を効果的に刺激することができます。

ダンベルを下ろした際は、動作を止めず素早く挙げるようにします。下ろした際の弾性エネルギーを有効に活用することができます。(ただし、バウンドさせないよう注意)

ダンベルだと、バーベルより動作がやや難しくなるので、十分な可動域でコントロールして扱える重さを用いるようにします。

・応用としてヒジを前方に出して、手のひらを向き合わせた状態で押し上げるやり方もあります。三角筋の前部と大胸筋の上部、上腕三頭筋を刺激するのに効果的です。