直立・歩行をスムーズに行うには、抗重力筋と呼ばれる「頭(体)」を支える筋肉群を維持する(または増やす)ことが大切になります。
下腿(ふくらはぎ)・大腿四頭筋(太ももの表側)・ハムストリングス(裏側)・大殿筋(ヒップ)・腹筋・脊柱起立筋(背筋)・首周りの筋肉などがこれにあたります。
年齢を重ね運動不足になると、とくに下半身の筋肉量が減少しやすくなるといわれています。
ただ一方で、筋肉は正しく鍛えればかなりの長期間にわたって維持できることも知られています。(70~90代の方でも、筋トレで筋力・筋肉の発達がみられたという報告もあります)
衰えやすい下半身の筋力・筋肉量の維持には、スクワットが効果的。
大腿四頭筋・大殿筋を中心に下半身全体、さらに慣れてきてダンベルなどのウェイトを持って行うと、体幹部の強化にもなります。
東京都健康長寿医療センターの高齢者の方向けの筋トレでは、マシンによるレッグプレスも推奨されています。
また、中殿筋(ヒップ側面)や大腿筋膜張筋(太ももの外側)のエクササイズにヒップアブダクションも勧められています。
(下半身の側面が鍛えられることで、骨盤の左右バランスが安定し、歩行時のふらつき・ヒザ痛を防止する効果が期待できます)
これらに腹筋・背筋のエクササイズなどを加えていくと、上半身も安定して姿勢が良く、疲労しづらい体をつくることができます。
日常の機械化により、筋肉は放っておくと衰えてきますが、筋トレを継続していれば「年齢を重ねるほど、若々しく」なっていくことも期待できます。
▼各部位の筋トレメニュー・一覧はこちら
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。