【筋トレ&ダイエット】明大前パーソナルトレーナー佐藤公治 

自身も体脂肪率5%を達成!世田谷区「ティップネス明大前」&24時間ジム パーソナルトレーナー佐藤公治のブログ

【大胸筋上部の筋トレ】インクラインベンチプレス

インクラインベンチプレスは、頭側にやや角度をつけたベンチを使って胸の上でバーベルを挙げることで、主に大胸筋の上部を鍛えることができます。体を横・前面から見たときの見栄えを良くし、シャツが似合う上半身をつくることができます。

 

インクラインベンチプレスのやり方

・ベンチの角度を30~40度になるようにセットし、仰向けになった際、バーが顔の上に(バーの下に目からあごの辺りが)くるように設置します。

・ベンチに仰向けになり、頭・肩の後ろ・ヒップをしっかりとベンチにつけ、両足をやや大きく開いてヒザを90度に曲げ、足の裏全体を床につけます。

・順手(手のひらを脚側に向けて)で、肩幅よりやや広い手幅でバーベルを握ります。

・息を吸って体幹に力を入れ、吐きながら腕を伸ばし、バーベルをラックから外して胸の上で構えます。

・息を吸いながら、ゆっくりとバーベルを胸の上部(鎖骨の下あたり)に下ろしていきます。

・バーベルが胸に軽く触れるか、その手前まで下ろしたところで息を吐き、バーベルを上方へ押し上げます。

・ヒジが伸び切る手前まで上げたら、胸筋を軽く引き締めるように力を入れ、繰り返します。

 

インクラインベンチプレスで鍛えられる筋肉

 

肩関節が外転・屈曲する(横に広げた腕を、肩の上に挙げる)ことで、主に大胸筋の鎖骨部(上部)が鍛えられます。

その他にも、三角筋(肩の筋肉)の前部・棘上筋(肩の奥、ローテーターカフ:回旋筋腱板のひとつ)が補助的に働きます。

また、ヒジの関節が伸展する(伸ばす)ことで、上腕三頭筋(上腕の裏側、二の腕)が鍛えられます。

 

インクラインベンチプレスの効果

ボディメイクでは、胸の上部や肩・二の腕が鍛えられることで、厚い胸板をつくり、また二の腕の引き締めにも効果的です。

スポーツや日常では、主に腕を上方へ押し伸ばす動作、頭上に腕や荷物を持ち上げる・ベンチプレスやショルダープレスの強化、また体操などで体を支える・格闘技で前方に押したり突く、また球技などで物を投げる際などに役立ちます。

 

まとめ

インクラインベンチプレスでは、インクライン(頭側やや上げた)ベンチを利用して胸の上でバーベルを挙げることで、大胸筋上部や上腕三頭筋(上腕の裏側、二の腕の筋肉)や三角筋(肩)前部などを鍛えることができます。

インクラインベンチの角度は、30~40度が目安。背もたれの角度が垂直になるほど肩の働きが大きくなり、フラット(平ら)だと大胸筋の中部から下部への負荷が強くなります。

(ただし、ベンチプレスやショルダープレスでもある程度は胸筋上部も働くので、トレーニングごとに角度を微調節してもよいです)

・大胸筋の上部は、肩関節を屈曲する(腕を体側から上方に挙げる)動作にも働くので、手の幅はフラットベンチプレスのときよりやや狭め(肩幅より少し広い程度)にすることが勧められます。

・動作中は背中が軽く弓なりになる程度、背中の上部(肩の後ろ)と殿部(ヒップ)はベンチにしっかりとつけて動作が行える重量に設定します。

殿部を持ち上げるとより重いウェイトが挙がりますが、負荷が胸筋の上部から中部・下部へ移ってしまい、また腰を痛める原因にもなります。

・基本的に大胸筋の上部の緊張を維持するには、ヒジが伸び切る手前まで持ち上げることが目安ですが、ヒジを伸ばしさらに肩を上方へ押し上げると、上腕三頭筋や前鋸筋(ろっ骨の外側、わきの下)などの働きが大きくなります。

 

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。