脊柱(背骨)は、7個の頸椎・12個の胸椎・5個の腰椎・仙骨・尾骨で構成されています。
じつは、腰椎(腰)部分の可動域はそれほど大きくありません。
(上体をひねったり大きく反らせるのは、12個の胸椎周辺の筋肉の柔軟性と筋力のバランスによるところが大きくなります)
そのため、腰痛を防止するためのストレッチや筋トレの際も、下背部を極端に丸めたり、反らせたりしないように注意が必要です。
ストレッチは、マットに寝た状態で行うと椎間板(腰周り)を保護し、重力を利用して胸椎や股関節周辺を伸ばしていくことができます。
(胸椎周辺のストレッチは、肩こりの予防・緩和の効果も見込めます)
また午前中やデスクワークの後などは、椎間板が圧迫されて水分が抜け出て、背中の柔軟性が低下しています。
(暑くなる日はとくに)運動前に、コップ一杯程度の水を摂って行うことがすすめられます。
椎間板は、加齢によっても水分が抜けて硬くなるといわれています。
普段からストレッチにより柔軟性を養うことで腰痛・肩こりの予防のほか、関節の可動域の改善による日常動作の向上、血行が良くなることによる疲労回復の促進、アンバランス解消による姿勢改善など、さまざまな効果が期待できます。
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