フリーウェイトのメリット・デメリット
フリーウェイト(バーベルやダンベル)の特徴は、全体的な筋力・筋肉量を増やすのにより効率的なこと。
例えば、ベンチプレスは主に大胸筋や上腕三頭筋(上腕の裏側、二の腕)・三角筋前部(肩の前側)が鍛えられますが、バーベルやダンベルを支えて動作を行うのでウェイトが重くなってくると、脚や殿筋(ヒップ)・背筋など補助的な筋肉の働きも大きくなります。
また、フリーウェイトの場合は軌道が一定ではなく、重力に抵抗してウェイトを挙げるので、種目にさまざまなバリエーションがあります。
難点は、効果的に行うのにそれぞれの筋肉の働きを理解する必要があり、初心者の方は動作の習得がやや難しくなること。
また、重さや回数が限界を超えてしまうと、ウェイトが落下する恐れがあることなどが挙げられます。
マシンのメリット・デメリット
マシンの特徴は、軌道が固定されているので初心者の方もフォームが身につけやすく、落下の危険がないこと。
特定の部位をターゲットにして鍛えやすく、メニュー後半の追い込みや、リハビリにも活用できます。
例えば、マシンに座って行うチェストプレスでは、軌道が一定で前方にハンドルを押し出すだけでよく、限界に達してもつぶれる心配がありません。
難点は、マシンの支持があるため補助的な筋肉(チェストプレスの場合は下半身など)はあまり働かず、全身のバランス・協調性を養うには不利になります。
フリーウェイトとマシン、どちらを選べばいい?
フリーウェイトとマシンのどちらがいいかは、個々の目的や体力、使える設備などによって異なってきます。
上級者の場合は、フリーウェイトで土台となる筋力・筋肉をつけて、マシンで細部を追い込んでいくのが一般的です。
初心者の方は、ピンでプレート(重り)を調節するマシンだと動作が簡単で、取り組みやすくなります。
(私は、パーソナルではダンベルやバーベルでご指導することが多いですが、一人で行うときはマシンのほうをおすすめしています。
複数の種目を連続するサーキットトレや、関節に不安がある場合などは、バンドを利用することもあります)
どの器具を使う場合でも、ボディメイクでは対象となる筋肉の動きを意識してウェイトをコントロールし、正しいフォームで行うことが効果を上げます。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。