殿筋(ヒップの筋肉)の構造と働き
「フルスクワットで、完全にしゃがんだ状態から立ち上がっていく1/3の動作では、主に大殿筋(ヒップ表面の筋肉)に効くことがわかった」
━アーノルド・シュワルツェネッガー(70~75・80年ミスターオリンピア:ボディビルチャンピオン)の言葉
大殿筋(ヒップ表面の筋肉)の主な働きは、「股関節」を伸展する動作になります。
スクワットでは複数の関節が連動して動いていますが、中でも関与が大きいのがヒザ関節と股関節(太ももの付け根)を伸ばす動作です。
そのためスクワットは、ヒザ関節を伸ばす大腿四頭筋(太ももの表側)と、股関節を伸ばす大殿筋がとくに鍛えられます。
スクワットでしゃがむ深さによる効果の違いと注意点
「スクワットでどのくらいしゃがむのが効果的か」というのはよく話題になりますが、一般的な太ももが床と平行(ヒザが90度付近)になるスクワットだと主に大腿四頭筋の働きが最大限になります。
一方、ヒップがかかと近くに触れるくらいまでしゃがむフルスクワットだと、大殿筋の関与がより大きくなります。
(フルスクワットの場合は、ヒザ関節にかかる負担も大きくなるので、ウェイトは通常より軽めに。
また、最下部で弾むような動作は避けること⦅ヒザや腰、またバーベルを担いでいると首を痛める危険があります⦆)
スクワット以外でヒップアップに効果的な種目
重いウェイトを使って大殿筋の筋力・筋肉量をアップするには、仰向けになって股関節を伸ばすヒップスラストも効果的です。
ヒップアップに限りませんが、基本的にボディメイクが目的の場合は、対象とする筋肉を意識してコントロールした動作でウェイトを上下すると効果的です。
(ヒップに効かないときは、足の位置やヒザの角度などを見直すとうまくいく場合があります)
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