高重量と高回数、それぞれのメリット・デメリット
「私は扱える重量そのものより、そのウェイトで、そのセットで何回挙げられるかに興味がある」
━アーノルド・シュワルツェネッガー(1970~75・80年ミスターオリンピア:ボディビルチャンピオン)の言葉
例えば、ベンチプレスでは主に大胸筋と上腕三頭筋(上腕の裏側、二の腕の筋肉)が鍛えられますが、マックス(1回挙げられる最大の重量)に近いウェイトになるほど(脚や背中などの)補助筋群の働きも大きくなります。
そのため、高重量のトレーニングは全体的な筋力やサイズアップに効果的。
難点は、ディテール(細部)を整えるのには向いていないこと。
また、フォームが崩れやすくなったり、関節への負担が大きくなるなどのリスクがあります。
反対に、低負荷で高回数のトレーニングは筋肉が焼け付くような灼熱感が得られ、対象の筋肉に負荷を集中しやすくなりますが、筋力アップには不利になります。
ボディメイクのための回数・セット数の目安
一般的に、ボディメイクのための筋トレでは双方の中間、8~12回できる重量で(部位やエクササイズにより多少の増減があります)、3~4セットがもっとも効果的とされています。
ただし、これも絶対的な数値ではありません。
初心者の場合はやや回数を多めにして1~2セットからでも効果が見込めます。
また筋力がついてくると、ウォーミングアップも含めてセット数は徐々に多くなってきます。
(競技ボディビルダーの場合でも、個々の資質によって高重量を挙げるのが得意な人もいれば、高回数を好む人もいます)
効果的な筋トレの進め方
ボディメイクのための筋トレでは、まず重さや回数を数えるより、対象となる筋肉の動きに集中してセットを行うと効果的です。
(丁寧に回数を繰り返していくと、軽めのウォーミングアップセットでもだんだんと効いてくるのがわかるようになってきます。また、そこから徐々にウェイトを増やしていくことでケガを予防することができます)
そうして基本的なガイドラインを主体に、ときおり重量や回数に変化を加えていくと、筋肉にまた違った刺激が与えられ、進歩を促すことができます。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。