ケーブルクランチは、ワイヤーを引くマシンを使うことで、負荷をかけて腹直筋(腹筋)上部や腹斜筋(わき腹)を鍛えることができます。
ケーブルクランチのやり方
・ケーブル(ワイヤーを引くマシン)の滑車を上部にセットして、ロープハンドルを取りつけます。
・マシンに対して正面を向いてやや後方へ下がり、軽くヒザを曲げて立つか、床にヒザをつくようにします。
・上体をやや前に倒し、背筋を軽く伸ばして、体幹をほぼ床と平行になるようにします。
・腕を曲げて、頭上でヒジを90度の角度に維持し、あごを胸につけます。
・息を吸って体幹に力を入れ、吐きながら上体を前へ、ヒジがヒザに近づくよう腹筋に力を入れて上体を丸めていきます。
・丸め切ったところで一瞬静止して、腹筋を引き締めるようにして力を入れます。
・息を吸って上体を伸ばしていき、繰り返します。
・応用として腹斜筋(わき腹)を強化する場合は、上体を丸めて右ヒジを左ヒザ(またはその逆)にひねりを加えて引いていくようにします。
ケーブルクランチで鍛えられる筋肉
脊柱を屈曲する(上半身を丸める)ことで、腹直筋(腹部正面、腹筋)を鍛えることができます。
とくにケーブルクランチでは、ろっ骨を骨盤のほうへ近づけることにより、腹直筋の上部(「6パック⦅6つに割れた腹筋⦆」と呼ばれるところ)に負荷をかけて、強化することができます。
また、脊柱を回旋する(上半身をひねる)動作を加えると、外腹斜筋と内腹斜筋(わき腹の表層とその奥の筋肉)を強化することができます。
ケーブルクランチの効果
ボディメイクでは、腹直筋・腹斜筋を発達させ、この部位のカットをつけるのに効果的です。
また腹筋が強化されることで体幹部が安定し、頭上に物を持ち上げる際などにも役立ちます。
スポーツでは上半身を前に倒す・ひねる動作、ボールを投げる・ラケットを振る、また体操・水泳・格闘技など、さまざまな競技の技術の強化にも役立ちます。
まとめ
・ケーブルクランチは、ケーブル(ワイヤーを引くマシン)で負荷をかけて腹直筋(腹部正面)や腹斜筋(わき腹)を鍛えて、強化することができます。
・ケーブルクランチでは(他の筋肉の関与は抑えて)腹筋を使ってヒジをヒザに近づけ、上半身を丸めていくようにします。
(筋力アップにも効果的ですが、体が浮き上がるほど重いウェイトは用いないようにします)
・応用としてマシンに背を向けて行うと、スタート時に腹筋がストレッチされ、より強く腹筋を引き締めることができます。(ただし、腰に負担がかかるので無理はしないよう注意)
・ひねりを加える場合は、まず上半身を丸めていき、最後にひねるようにします。こうするとより広い可動域で動作が行え、腹斜筋を強く引き締めることができます。
・動作がやや難しくなりますが、ロープをつかんだ両手の横に頭を出して、上体を丸めてから反対方向にひねるようにすると、可動域を広げることができます。
・ケーブルクランチは負荷を加えながらより広い可動域で行うことができ、また胸椎と腰椎の両方が動作に関わるので、腹部全体を引き締めるのに効果的です。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。