ベンチプレスで鍛えられる部位
ベンチに仰向けになってウェイト(バーベルやダンベル)を挙げるベンチプレスは、主に大胸筋や上腕三頭筋(上腕の裏側、二の腕の筋肉)が鍛えられます。
▼大胸筋中~下部を鍛えるベンチプレス
▼大胸筋上部を鍛えるインクラインベンチプレス
大胸筋・上腕三頭筋の主な働き
このうち、大胸筋は肩関節の水平内転(横に広げた腕を前方へ押し出す)、上腕三頭筋はヒジ関節の伸展(伸ばす)動作に働きます。
そのため、ベンチプレスの下半分の動作(上腕を上方へ押し出す局面)ではとくに大胸筋が、後半の上半分(ヒジを伸ばす局面)では上腕三頭筋の働きが大きくなります。
胸筋に効かせる「パーシャルレップ法」とは
アーノルド・シュワルツェネッガー(70~75・80年ミスターオリンピア:ボディビルチャンピオン)は、ベンチプレスで大胸筋に効かせる方法のひとつに、可動域の下3分の1~半分の範囲で動作を行うことを挙げています。
この方法で行うと、動作中に大胸筋のテンション(緊張状態)が維持され、ヒジを伸ばしきって緊張が抜ける(大胸筋が休む)のを抑えることができます。
(マックス:1回挙げられる最大重量だと、肩・腰に負担がかかるので避けること。6~10回コントロールして上下できる重量で行うようにします。
逆に、クローズグリップベンチプレスのように上半分の動作に重点をおくと、上腕三頭筋に大きな負荷がかかります)
このように、動作の一部分で反復する方法を「パーシャルレップ法」といいます。
全可動域で行うときよりワンランク重いウェイトが扱えるので、ときおり取り入れると筋肉を強烈に刺激し、また全可動域のトレーニングに戻した際も以前より軽く感じられるようになります。
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