全身法のメリット・デメリット
筋トレの全身法は、各部位(脚・胸・背中・肩・腕・腹筋など)のベーシック種目を主体に、1種目ずつ一日で全身を鍛える方法です。
初心者でまだ筋力が十分でない場合は、週2~3回全身法でトレーニングすると、頻度が多いので神経系が発達し(動作が身につきやすく)、筋力がつきやすくなります。
(そうして筋力がアップしてくると、筋肉量も増えていきます)
また中~上級者でも、スケジュールの都合で週1~2回しか筋トレの時間が割けないという場合は、スクワットやベンチプレスなど基本種目を主体に全身法でトレーニングすると、効率よく筋力・筋肉を維持(または増やす)ことができます。
また近年では、全身法は代謝を上げてエネルギー消費をより促すという研究報告もあります。
全身法の難点としては、筋力が上がってくると後半に疲れやすくなったり、(週のトレーニング頻度が多いと)前回の疲労が抜けずらくなるといったことが挙げられます。
分割法のメリット・デメリット
分割法は筋力がついた中~上級者向けの方法で、全身を各部位に分けて何日かかけて鍛える方法になります。(一般的には週2~4回、競技ボディビルダーだと週5~6回になる場合もあります)
各部位の間隔をあけて回復を促す一方、アイソレーション(補助)種目も加えて、より筋肉を細部まで鍛えていくことができます。(ボディビルダーが、このレベルになります)
分割法の難点としては、週のトレーニングの回数が多くなること、またプログラムを組むのに多少、専門的な筋トレのノウハウが必要になることなどが挙げられます。
全身法と分割法の選び方と注意点
全身法と分割法のどちらがいいかは、トレーニングの目的やその時点の筋力、スケジュール、前回のトレーニングからの回復具合などにより選択することになります。
(分割法のほうがトレーニング量が多くなるように見えますが、実際は全身をまとめて行うか分けて行うかの違いになります)
注意点としては、どちらの方法の場合でも全身をバランスよく鍛えていくこと。
発達が遅れている部位を「優先して」鍛えるのならよいのですが、特定の筋肉だけ鍛えていると(とくに年齢を重ねてくると)筋力や柔軟性にアンバランスが生て、コリや痛みが起こる心配が出てきます。
(パーソナルでは週1~2回、筋力や経験・トレーニングごとの回復具合などをうかがって、私のほうで種目の優先順位をつけ、全身をまんべんなく鍛えられるようにご指導しています)
筋力や筋肉の発達にしたがってバランスよく鍛えていくと体形・姿勢も良くなり、継続すると古代ギリシャの彫刻のような芸術的な体がつくられ、健康で若々しさを保つことが期待できます。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。